情報化社会と市民2025前期05無限の情報、有限の認知(友だちの数+社会関係資本+情報オーバーロード)

前回の補足
おともだち
■友だちの数(ダンバー数150人)
ロビン・ダンバー『宗教の起源』より


■社会関係資本
信頼や互酬性(お互いさま)の規範が成り立っている網の目状のネットワークとそこに埋め込まれた社会的資源。個人間、中間集団、地域コミュニティ、国という範囲に寛容されも公共財としての性質を持つ。
経済資本、文化資本、社会関係資本。
①橋渡し型社会関係資本:地位や属性を超えて多様な人びとと関係をつないでいくことに役立つ。一般化された互酬性の規範が維持されている。薄い信頼。
②結束型社会関係資本:同質性の高い人びとを結びつけている結束型ネットワークでは集団内で何かをしてくれた特定の人に対してお返しをするという特定的互酬性と個人的な経験で得られた「厚い信頼」を維持している。
社会関係資本の高い社会では、集合行為が促進され公共財が多く生産される結果、必然的に社会のパフォーマンスが高まる。→社会的資源になる

■オンラインの場合
フリーライダー
→社会的ジレンマ(誰もが全員非協力より全員協力の方がよいことを知りながら、誰もが進んで協力を選択しないために、結局は全員非協力が起こってしまう状態)
では、どういったときに協力するのか
①一般化された互酬性への期待
②オンライン・コミュニティへの愛着や関与
③他者への共感的関心
④アイデンティティの表出
⑤自己効力感
⑥コンサマトリー性の動機付け(内発的動機付け)
評判システムの役割
弱いつながりの強いチカラ
六次のつながり(スモールワールド仮説)



第4章 無限の情報、有限の認知

■情報過多社会

情報オーバーロード(アルビン・トフラー)

44ゼタバイト

1ゼタバイトは1021バイト。 なじみのある単位に換算すると、1ゼタバイト(ZB)=10億テラバイト(TB)=1兆ギガバイト(GB)

情報過多によって入力が人間の認知的処理能力を超えてしまい、物事を正しく判断して適切な意思決定できなくなること。

プラットフォームの功罪

アルゴリズムによって最適化された世界

ユーザは個人情報を差し出し、プラットフォームはターゲティング広告で儲けるビジネスモデル。

■ボット

ボット(ソフトウェア・ロボット)トラフィックの42%(2017年)そのうちの22%が悪いボット。

チャットボット:イライザ、テイ、りんな→長時間の対話にチューニング

チューリングテスト ChatGPT4

ソーシャルボット(ソーシャルメディアで活動するボット)→2016年の米大統領選挙や英ブレグジット国民投票で政治的介入


■希少資源としての注意力

アテンション・エコノミー(マイケル・ゴルドハーバー1997)

注意(力)の経済、関心経済

■アテンションという資源をめぐるミームの競争

ミーム(meme)

ハッシュタグの研究

注意の有限性(最新のものから有限個を見る)

情報過多のせいでみんなが注意力散漫になっている世界では、特別なことを仮定しなくても偽ニュースの拡散が自然発生する。


ドーキンス『利己的な遺伝子』1976年

概要はウィキペディアで

遺伝的伝達と文化的伝達(自己複製子)
ミメーシス(模倣)→ミーム

言葉、思想、信仰、くせ、ファッションの伝達において遺伝子のような役割を果たしている。旋律、音楽、キャッチフレーズ、
宗教というミーム複合体

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