情報化社会と市民2025前期04見たいものしか見えない情報環境(エコーチェンバー+フィルターバブル+ダンバー数)

うわさについての補足

「日本で7月に…」根拠なき“災害予言”が拡散 専門家の見解は

フェイク関連(NHK)

04教科書第3章

見たいものしか見えない情報環境

(エコーチェンバー+フィルターバブル+ダンバー数)

■1 噓がこだまする部屋

意見を発信すると、自分とそっくりな意見ばかりが返ってくる。閉じた小部屋で音が反響する感じ。→エコーチェンバー

反射的な情報拡散を誘発。似たもの同士がつながる閉じた情報空間。

ダイアド、エコーとチェンバー、推移的トライアド




計算モデルは省略。シミュレーション結果。
ニュースフィードに表示される情報の多様性が減少。同じような情報ばかり表示される。
→ユーザ全体の意見の二極化。
→ユーザ同士のフォロー関係からなる社会的ネットワークが、異なる意見を持った2つのグループに分離。
①確証バイアスと社会的影響 × ②社会的切断(アンフォロー)
この2つが揃ったときのみ、こうなる。②がかんたんにできることがSNSのしくみ

■2 フィルターに囲まれた世界
フィルターバブル(byイーライ・パリサー)
ユーザの個人情報を学習したアルゴリズムによって、その人の興味関心がありそうな情報ばかりがやってくるような情報環境。
検索、オンライン広告、ニュースフィード。
パーソナライゼーション。2009年12月4日開始。Google
Facebookのニュースフィード。
いいねのビッグデータでわかる似たもの同士。

■ホモフィリーの原理
(マートンとラザースフェルド)同質性、類は友を呼ぶ。同じ羽毛の鳥は群れる。

プラットフォームの最適化戦略
フェイスブックはなぜ内部告発されるのか?

●ライヒほか『システム・エラー社会』
最適化のアルゴリズム

●ズボフ『監視資本主義』
グーグルの場合、ページランクの実装から広告連動広告の発見へ。広告はコンテンツを問わない。サービス拡張へ。
的確な行動予測から確実な行動誘導へ。
Androidのビジネスモデル。対照的なiPhone。

お前自身を解き放て

■イーライ・パリサー『フィルターバブル——インターネットが隠していること』ハヤカワ・ノンフィクション文庫

そもそも・・・
1994年 ジェフ・ベソス「昔の個人商店のように、なじみの客に商品を勧めるような」オンラインショップ。まず何を売るか。20種類から書籍を選択。新規参入がしやすい、オンライン販売への抵抗感が少ない、試着の必要がない、種類が豊富(CD30万種類、書籍300万種類)。→本を見つける過程の改善を目標とする。→機械学習に着目。→パーソナライゼーションを搭載したアマゾン誕生1995年。どの本がどのように買われるかを観察し、瞬時におすすめの本を提示できた。購買行動が似ているユーザーを割り出す。逆に出版社がアマゾンにお金を払えばソフトウェアが自動でまるで客観的にその出版社の本をおすすめできる。

1997年 ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン。スタンフォードの大学院生。ページランク。リンクを投票とみなす。データに埋め込まれた手がかりをシグナル(信号)と呼んで活用する。「ユーザーが意図した内容を正確に把握し、求めるものを返す」→ユーザー自身について観察する必要→2004ログインが必要なサービスを開始(Gmail)。位置情報を参照。クリック信号。

2004年 マーク・ザッカーバーグ。ハーバード大学。ソーシャルグラフ(人間関係図)現実世界のつながりを重視。キャンパス中心。2005年9月、ニュースフィードを導入。それまでは友人の更新情報を知るには友人のページを訪れる必要があった。友達100人でも回りきれない。→ニュースフィードは膨大なデータベースから友達の更新情報を表示する。エッジランク導入。親近性(やり取りの多さ)コンテンツタイプの相対的な比重(交際ステータスのアップデートに重み)、時間(新しいものが優先)。→ユーザーが提供する膨大な情報とソーシャルグラフを活用して、Facebookのニュースアルゴリズムエンジンをウェブの中心に据える。新聞社のサイトに行っても友だちの足跡が残っている。どこに行っても「いいね!」ボタン。毎月250億項目のシェアがおこなわれる。人間関係中心という、Googleとは別の網羅をめざす。

問題
関連性の高いターゲット広告を収益源としていること。
固定化。他のサービスに移りにくい。
メトカーフの法則。つながっている相手が多いほど役に立つ。

→ユーザーこそがコンテンツ!
①制作と配信のコストはゼロに向かって下がる。
②その結果、注意を払うべきものがあふれ、我々は「注意力の崩壊」に直面する。→キュレーターが重要になる。
③プロの編集者は高コストだがプログラムは低コスト。プロはいらなくなる。
→偽情報の増加、ジャーナリズムの危機

パーソナライズドフィルターのせいで
①我々はすでに知っているアイデアに囲まれてしまい、すでに持つ観念的な枠組みに対する自信が過剰になってしまう。(うぬぼれてしまう)
②学びたいと思うきっかけとなるものが環境から取り除かれてしまう。
見たいものを見る確証バイアス。学びを妨げる作用。
学びとは自分が知らないこととの遭遇。考えもしなかったこと、想像もできなかったこと、理解できないこと、とても楽しめなかったこととの遭遇。
創造性やイノベーションを妨げる。
①解法範囲が人工的に狭められる。
②創造性を刺激する特質が欠けた情報環境になりがち。
③受動的な情報収集を推進、発見とは相性が悪い。

自分ループ。