情報化社会と市民2025前期01シラバス説明

新入生に

ゼミ入門


ニュースから
トランプ関税発動(4/9)4/11に対中145%、中国が対米125%

さよならアメリカ

情報化社会と市民

野村 一夫


■開講詳細:渋谷 2025年度前期 土曜2限 2単位 講義授業

■授業の実施形態:対面型授業

■授業のテーマ

情報生態系における情報倫理とメディアリテラシー

■授業の内容

文理融合の分野である社会情報学・メディア論・応用倫理研究の各分野からメディアリテラシーに寄与できると判断した内容を説明する。そのさい技術的なこと自体の詳細よりも社会問題や文化現象の説明を優先する。

■到達目標

(1)ITスキルおよびネットワークスキルを上げる。

(2)ネットワーク社会を学術的に理解する。

(3)発信型市民の作法を応用倫理的に考える。

(4)ビジネスへの展開に備える。

(5)ネットワーク社会の表現者になる。


■授業計画

第1回

ガイダンスと毎回の課題の出し方。

シラバスの説明、すなわち講義内容の予告編。

スマートフォンにMicrosoft365のアプリをインストールして設定する。

Microsoft365のFormsに投稿する練習。トラブル処理はすべてのこの回でおこなう。

⇒例年、1年生の受講が多いので、私のサイト「ソキウス」でウェブ公開している『ゼミ入門』を読んでいただく予定。これは大学生入門として読めるはず。2年生以上は問題関心編以降を読んで下さい。

https://www.socius.jp/p/2014.html

第2回

フェイクニュースとは何か。

教科書の第1章。

陰謀論。情報生態系。


第3回

見たいものだけ見る私。

教科書の第2章。

認知バイアス。流行。情動感染。うわさ。


第4回

見たいものしか見えない情報環境。

教科書の第3章。

エコーチェンバー。分極化。フィルターバブル。最適化。


第5回

無限の情報、有限の認知。

教科書の第4章。

プラットフォーム。ボット。ディープフェイク。アテンション・エコノミー。ミーム(ハッシュタグ)。


第6回

フェイクニュースの処方箋。

教科書の第5章。

メディアリテラシー。ファクトチェック。法による規制。


第7回

インフォデミックの時代へ。

教科書の追補。

パンデミック。ワクチン陰謀論。


第8回

パクリ経済:いかにして知的財産権はないがしろにされるか。

K.ラウスティアラ&C.スプリグマン『パクリ経済:コピーはイノベーションを刺激する』みすず書房。


第9回

いかにして個人情報はないがしろにされるか。

マーク・グッドマン『フューチャー・クライム──サイバー犯罪からの完全防衛マニュアル』青土社。

監視経済。

第10回

快感回路と依存症ビジネス。

リンデン『快感回路:なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか』河出文庫。


第11回

ヘイト・スピーチと表現の自由。

師岡康子『ヘイト・スピーチとは何か』岩波新書。

ナイジェル・ウォーバートン『「表現の自由」入門』岩波書店。


第12回

メディア史の集積としてのコミュニケーション。

大久保遼『これからのメディア論』有斐閣。

第13回

コンピューティング。

ポール・E・セージ『コンピュータって──機械式計算機からスマホまで』東洋経済新報社。


第14回

生成AI時代へ。

Michael Wooldridge『AI技術史 考える機械への道とディープラーニング』インプレス。


代替授業

まとめ。


■授業計画の説明

講義内容は私の講義用ウェブサイト「エコノリウム」に掲載する。

https://www.econorium.com

パワポは使わない。流れを理解できるように詳しく表示する。講義ノートを共有する感じになる。あるいは字幕スーパーとして利用してほしい。

毎回、その日の講義内容に即した応用課題を提示する。課題はMicrosoft365のFormsを使用する。講義ページの末尾に提示したURLをクリックすると問題が提示されるので、そのすぐ下の投稿欄に直接書く。500字以上3000字未満とする。名前の記入は自動。

■授業時間外の学習方法

Formsの課題を考えること。締切は5日後の午後11時30分とする。つまり土曜の授業なので木曜の夜まで。

予習はネット検索で言葉を下調べすること。ウィキペディアは細かく編集チェックが入るので総じて信頼できる。悪評は気にしなくて良い。日本版が貧弱な内容だった場合は英語版を自動翻訳で読むといい。そのくらい日常的にできないようでは中高水準にとどまる。

■受講に関するアドバイス

Formsは授業の理解度を確認するためのもので、500字以上あれば、だいたい7点を付けますが、どう書いたらいいかはっきりさせてほしいとの声がありますので、あらかじめ公開しておきます。細かいことが気になる方はどうぞ。

ポイント1:指定した素材をちゃんと理解しているか。(指定素材を読んでいない見ていないと判断した投稿は0点にします。内容をまとめてパスしてないということを表現して下さい)

ポイント2:その日の講義内容と関連付けているか。(授業をパスして書いたと判断した投稿は0点にします。要点をまとめてパスしてないということを表現して下さい)

ポイント3:自分で思考しているか。(いったん自分の頭で考えることが大事です。これがないと学びにはなりません。なので文体については「私」を主語にして「ですます調」でラジオトークするように書いて下さい。)

ポイント4:限定公開できる内容か。(ウェブで共有します)

なお「確認メールを受け取る」をチェックしてから投稿して下さい。これで確認メールが届いていたら投稿成功です。

名前を書く必要はありません。

■うまく行かない人の対処法はこれだけ。

スマホで直行リンクが使えない人は?

✅️Outlookアプリをインストールして、自分のアカウントを登録してありますか?

✅️おそらくキャッシュが1杯なのでスマホを再起動してキャッシュを削除して下さい。

締切以前であれば何度でも投稿できます。練習して完璧に投稿できるようにしておいて下さい。


※第1回から第14回までの授業は、学年暦に従って行います。

また、代替授業は、学年暦で決められた14回の授業に加えて、1回分の授業を遠隔授業や授業中に課される課題研究などで行います。


■成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準

平常点

100%

毎回MicrosoftFormsに投稿すること。

1回につき7点。15回分で105点。

講義内容を利用していること、自分で書いた文章であることが条件。講義内容以上のことは求めない。授業に正しく参加していることを確認するため。

講義内容をまとめたり考えたりしていることを評価する。それをパスしていると判断したときは加点しない。7点か0点。

毎回のFormsへのリンクは毎回の講義ページの末尾に掲示する。

OutlookでKEANのアカウントにアクセスした端末であればFormsに入れる。

それでも入れないときは再起動すればよい。

力作は2倍返しする。14点。部分点は付けない。

締切は毎週木曜午後11時30分。

Forms課題の末尾にあるチェックを入れると、入力した内容がKEANのアカウントにメールされる。それで投稿できたかを確認できる。

出席点では評価しないので、欠席理由をいちいち報告する必要はない。


■注意事項

スマホの場合、Outlookで大学のメールが使える状態であれば365Formsに投稿できる。365は大学公式のプラットフォームなので、みなさんの名前とアカウントはあらかじめ登録されている。

受講者の投稿は本文のみを次回授業で共有する。名前は削除してあるが、共有するのは全員の全文である。自分の投稿は自分だけが認識できるので、他の受講者の投稿と比較してほしい。横並びで安心するのでなく、優秀な投稿に学んでほしい。それができるかどうかで学びの大きな差が生じる。

■実務経験に関する記載

私はもともと社会学者でメディア論と社会理論を研究してきたが、1995年8月から「ソキウス」という社会学専門サイトを立ち上げ、本にして千ページ程度の発信をしてきた。1997年にはクレジット決済による一括ダウンロードも実施している。『インターネット市民スタイル』という案内書も1997年に出版した。1999年から法政大学大原社会問題研究所の公式サイトを担当。10年間、サイト構築に携わった。2000年から1年半、日本初のオンライン書店「ビーケーワン」の人文部門の社外編集者。本学では2001年以降、インターネットに関する共同研究を続けてきた。特定の技術にはこだわらず、使えるものは貪欲に吸収する。


■教科書・参考文献等

教科書

笹原和俊『フェイクニュースを科学する──拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』DOJIN文庫、2021年、化学同人、990円。

新型コロナ・パンデミックに端を発したインフォデミックや,2020年の米大統領選挙をめぐる陰謀論など,フェイクニュースの猛威が止まらない.2018年,フェイクニュース現象の全体像を,「計算社会科学」を武器に描いて大きな反響を呼んだ『フェイクニュースを科学する』が,内容をアップデートしてついに文庫化.偽情報を信じる認知特性,その情報を拡散させる情報環境,情報過多と注意力の限界など,メディアリテラシーの重要性がますます高まっている現代だからこそ,あらためて確認したい内容である.

目次
1.フェイクニュースとは何か
2.見たいものだけ見る私たち
3.見たいものしか見えない情報環境
4.無限の情報、有限の認知
5.フェイクニュースの処方箋
6.情報生態系の未来
追補 インフォデミックの時代へ

参照文献コメント

授業では毎回数冊の参考文献を紹介する。

参考になったウェブページ

https://www.econorium.com


本日のForms01