卒業リポート演習2025前期01作業全体を把握する
論文作成のメソッド
(行き当たりばったりだと完成しない)
(1)テーマ選択
講義科目だと1回分以下。教科書だと1章分以下。それより大きいと手こずる。
経済週刊誌(東洋経済、ダイヤモンド、エコノミスト)特集1回分。Amazonで検索。バックナンバーも入手可能。
新書1冊分。テーマ領域の新書か教科書は必須。そこから絞る。
朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、NHKニュースWeb、テレ東BIZの特集あるいはシリーズ。
好き物分析(趣味にこだわったもの)はたいてい行き詰まる。距離のおける対象がよい。批判できるから。
自分の経験からテーマを選ぶと失敗しやすい。すでに文献のあるテーマを選ぶ方がいい。
業界分析と卒論は一緒にしない。
すでに書いたことのあるテーマの再利用はしない。意味がない。
ゼミ担当教員の指導がないと論文とは言えない。ゼミに入った時点でテーマ領域は限定される。
ゼミに入ってない人(途中で落とされた人)は「卒業リポート演習」で指導を受ける。
テーマは3つぐらい用意してゼミでプレゼンし、教員の指導の下に1つに絞る。
(2)研究計画書(料理で言えばレシピ)
■研究テーマ(メインとサブテーマ)
どちらかは疑問文に。AとBのクロス。AにおけるCの問題。
■研究の目的(何をどのように解明するか、なぜそれを問題にするのか)
■研究の方法(どのように→どんな研究方法を使うか)
■研究の概要(アウトライン、細目次、個条書き)
■参考文献
テーマ決めに用いた文献。
そのテーマを書名に持つ書籍。
研究論文。J-stageで検索。PDFが入手できる。
ネット上のニュース記事。なんでもいいわけではない。誰が書いた記事かを確認する。こたつ記事を拾ってきてはダメ。ウィキペディアは必ず読む。ただし経済系は少ない。技術系やIT系は詳しい。
大学図書館経由でデータベースにアクセスする。各種新聞社、日経テレコンなど。流行現象では大宅文庫。
著者名、刊行年(ニュース記事の場合は年月日)「タイトル」『雑誌名かメディア名』
(3)構成(テンプレート)
あらかじめ決めたフレームに当て込むと考える。そうしないと文献に引きずられる。自動書記状態になって「コピペ論文」になる。
推奨するテンプレート。1200字単位で埋めていく。
■第1章 問題提起編1200字
研究計画書の「目的」と「方法」を再利用してまとめる。
■第2章 歴史編3600字
①年表をつくる。ワード1ページ。1200字と見なす。年表を作ることで自分が説明しようとする事実がはっきり特定でき、しかも時間の順序も認識できる。自分で作らない場合は研究文献から探す。できれば複数の情報源からオリジナルの年表を作る。どんな新しい現象であっても年表を作ること(たとえば10年間)。
②年表を元に歴史的段階を3から5段階に整理する。1200字。
③段階(変遷)から読み取れること。1200字。
■第3章 論点編(分析編)3600字
論点は3つ。
論点A1200字。そもそもの基本的な性質や傾向。
論点B1200字。肯定的な評価。必ずある。
論点C1200字。否定的な評価。問題とされる点。
■第4章 展望編(これから)2400字
自分が1番主張したいことを書く。
近い将来の可能性について。
問題点を克服するために必要なこと。
■第5章 結論1200字
まとめ。論文のストーリー。ここまで来たら教員からストーリーチェックを受ける。
(4)引用か要約か
コピペ論文は落とされる。
「」で引用するか、要約するか。必ず(著者名 刊行年:ページ数)を文献注としてパラグラフのあとに入れる。前に入れる場合は「(著者名 刊行年:ページ数)によると」と書いて要約を付ける。
リライトは必須。プロもリライトする。形式チェックが必要。
来週は3つのテーマ候補を持ってきて下さい。ひとりひとり報告してもらって1つに絞ります。