2020-08-05

YouTube考古学と動画体験:どこまで行けるか?

国学院大学経済学会
2020年度第2回研究会
報告者 野村一夫
テーマ「YouTube考古学と動画体験:どこまで行けるか?」
2020年8月6日(木)ランチタイムセッション
12時30分から13時30分 Zoom開催


教材としてのYouTubeの発見
一次体験が決定的に欠けている現状
言葉の限界(実感が伴わない)
映像の限界(DVDを全部見せるの?)
写真は決定的瞬間でないと。アンリ・ブレッソン
映像は長くて5分が限界。できれば3分以内。イニシアティブを握れ。
→YouTubeの浮上。

とりあえず実物を見に行く
NHK内部見学するも数名のみ。印刷博物館(リアル)42行聖書も素通り。アド・ミュージアム?
チャールズ&レイ・イームズ『コンピュータ・ハースペクティブ:計算機創造の軌跡』ちくま学芸文庫、2011年。
この本の動画 Computer Perspective (1972)
→公式サイトはつまらない。イニシアティブ発動! ストーリーは私が決める。講義をゼミ化する!
Google検索よりYouTube検索。検索プロセスも可視化する。パッケージ化しない。予定調和を目指さない。ハプニングやアクシデントはあってよい。練習しない。即興演奏。素材中心にして追体験できるようにする。講義用ページをリンク集にする。

まず広告を削除する
YouTubePremiumは他のサブスクと根本的に異なる。
パッケージ化されたものだけでない
テレビ番組:東欧ロシア圏 たとえばチェコのあるコンサート
85歳のおばへのプレゼント お気に入り

メディア史のケース


こんな分厚い本は読んでいられないので、今日はYouTubeで概観しよう。
英語動画の場合、自動字幕を設定する。英語はかなり正確に字幕が出る。動画によっては自動翻訳が設定できるので日本語翻訳に設定する。聴き取れないときは0.5倍速で、たるいときは1.5倍速にする。
動画6:50 最初のラジオ局(飛ばして)
動画3:57 テレビ誕生
動画9:30 テレビの進化(2倍速)

オリジナルを見に行く
ジョブズによるiPhoneのプレゼン

インフォグラフィックス
どこまで遡れるか:時間と一次情報
歴史的映像:見てみないとわからないことがある
無編集現場映像
編集された現場映像
25年目の広島:いわゆる原爆映画(すべて実写)
火星の地上映像(写真を合成して動画化したもの)

YouTubeの実像
YouTube最初の動画 2005年4月23日。共同創設者のJawed Karimがサンディエゴ動物園でゾウの檻の前に立っているだけ。
→記録? 記念? 軽み。発信者の敷居。
ケヴィン・アロッカ2018YouTube「カルチャー&トレンド」チーム
バート・キンセル2017YouTube副社長「チーフ・ビジネス・オフィサー」
高度なドローン撮影 ジェットコースターを追跡
OK GO ワンカットドローン撮影
ボストン・ダイナミクス
フェイクはとてもかんたん
卒業式のツーショット問題
フェイクを見破る


数学者ルイス・キャロルは写真家でもあったが、のちに偽造された写真がたくさんYouTubeに上がっている。おかしいなと思っていたが明確にフェイク認定している人がいた。https://youtu.be/Vmk2e_dez48
このスライドショウはフェイクがないと思う。研究書で確認した。
  • 写真家であり写真評論家である飯沢さんが写真集食堂めぐたまで解説してくれていた。

あえてフィクションを使う
◎アラン・チューリング
「計算可能数、ならびにその決定問題への応用」1936年
1939ブリッチリー・パークの外務省の暗号学校に赴任
フォン・ノイマン 原爆実験 ゲーム理論 生涯スタンリー・キューブリックによる映画『博士の異常な愛情』のストレンジラヴ博士のモデル エンディング

ノンフィクション映画・番組

AIによるカラー化
ヒロシマ・アーカイブ&記憶の解凍 渡邉英徳
今朝のツイート
参考 モノクロサイレントムービーのカラー化:「メトロポリス」

問われるのはキュレーション能力
ほぼ根性。これは研究者根性ないとムリ。
ヴァージョンの吟味。
情報デザイン。ワーマンのLATCH

自動字幕と自動翻訳は使えるか
ボランティアと人工知能と滑舌

著作権と折り合いをつける
そもそも白黒二元論ではない。
公式、公認、黙認、非公式、違反、通報(報告)
YouTubeの著作権侵害対策 「機械学習の発達により、著作権で保護されているメロディー、動画、音声を検知できるようになったため、カバー演奏、リミックス、再アップロードが検知され、権利者は、「申し
立て」、「追跡」、「YouTube からの削除」のいずれかの措置を取ることができます。公式の録音とは違っていても曲のメロディーが認識できるため、クリエイターや権利者は、拡大する YouTube のカバー演奏コミュニティから大きな利益を得ています。」p.26
オンデマンド授業をYouTubeで限定公開すると
引っかかったウッドストックのジミヘン
→公共圏としてのYouTube

オンデマンド授業とゼミ成果物の限定公開
閲覧者のメリット:再生速度・画質・字幕・自動翻訳
制作者のメリット:著作権のチェック

メディアリテラシー
コンテンツの批判的読解
公共精神に基づく能動的表現
メディアとプラットフォームの積極的選択

出典の明示
ケイト・L・トゥラビアン『シカゴ・スタイル』慶應義塾大学出版会、2012年。

これで講義1回分

講義用

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。